中屋のインク

万年筆のインク
万年筆と一心同体なのがインク。インクによって万年筆の書き味も変わってきます。インクは紙に色を付けるだけではなく、ペン先と紙との間で潤滑油としての役割もあるからです。 万年筆のインクで書かれた文字は、人工的に作られるようになった今でも天然の成分を抽出して作られていた古来からの味わいある表情が宿っています。他の筆記具では決して出せない暖かみが魅力です。
インクの種類
インクの選び方
現在日本で入手できるインクの種類は100種類以上。万年筆だけでなく、インクもこだわりを持って選ぶ方が増えています。 インクの選び方としては、基本的にお手持ちの万年筆と同メーカーのものを使うのが原則ですが、ヴィンテージの万年筆の場合は、同メーカーでもインクの成分が合わないことがあるため、専門店で確認してから選んでください。 米国では、グレゴリー・クラーク氏が米国で販売されている134種類のインク全ての色とPH、耐水性、耐光性をまとめて販売している小冊子があるようです。ご参考まで。

インクの種類
  • ブルーブラック(B.Bインク) インクの消費量の50%を占めるブルーブラックインクは、日光や湿気によって褪色しない上、防水度も高く、永久保存の記録に最適、とその優秀性はインクの中で最高。また固まると水では落ちない、という性質もあります。 このインクの起源は2世紀にまで遡り、広く普及したのは12世紀。当初は木の実や樹液を原料に作っていて、16~17世紀にはカビ防止剤としてワインやビールにも入れられていました。現在のインクは19世紀に完成。 その製法は、ブルーブラックインクは、ブルーとブラックのインクを混ぜたインクではなく、第一鉄イオンが酸化して第二鉄イオンになり黒色沈殿を生じる酸化作用を利用しており、これに染料や硫酸を加えて書きやすくしています。カーボンや顔料を使用している他の色のインクとは色定着の仕組みが異なるのです。文字の耐年性はこのブルーブラックの成分に起因しています。 扱う上では、ビン入りの場合は蓋を解放して置いたり、古くなったりすると酸化してタンニン鉄化合物の沈殿が生じることに注意してください。スペアインクの場合も固まると水に溶けない性質があることから、定期的(3~4カ月に1回)に、クリーニング(水洗い)を行ってご使用ください。
  • ブラック水溶性ですが、固まると水では落ちない、という性質もあります。スペアインクの場合も固まると水に溶けない性質があることから、定期的(3~4ケ月に1回)に、クリーニング(水洗い)を行ってご使用ください。
  • カーボンブラック 万年筆のインクはにじむから、と万年筆自体を敬遠している方も多いと思いますが、このカーボンブラックインクをご使用いただければ、水分でにじむことはありません。 最近は、PCのプリンタのコマーシャルでも、「普通紙印刷をしても、顔料系のインクだからにじまない。くっきり印刷できる」という宣伝をしていますが、顔料系でないPCのプリンタで出力したものにこのインクを入れた万年筆で書き込みをし、水をたらしてみますと。。。 プリンタで印刷した部分はにじんでしまいましたが、カーボンブラックインクの方はにじみませんでした。 カーボンブラックインクは、顔料のブラックを使用しているので、日光、湿気、水分によって褪色することなく記録の永久保存に最適のインクです。 但し、水溶性ではないため、一度乾燥すると再び溶けないので、何より使い方は、毎日使ってインクを流すこと。 また、2ケ月に1度くらいはクリーニング(水洗い)してください。
  • 顔料ベースインク 顔料ベースのインクは上記カーボンインクも顔料ベースですのでその仲間です。  2009年3月プラチナ万年筆㈱より、この顔料ベースインクの色展開としてブルーインクがリリースされ、ヘビーユーザーに好評を頂いております。 顔料ベースですので、カーボンインク同様に対候性、耐水性に優れるだけでなく、書き心地にも独特のものがあります。このブルーインクもカーボン同様に顔料の特徴を最大限に引き出しその色目を追求している為、ペン先初めとした構造部分のインクの固まりが激しい場合、再び溶けないので、何より使い方は、毎日使ってインクを流すこと。また、2ケ月に1度くらいはクリーニング(水洗い)してください。
  • コバルト B.Bインクからタンニン酸と硫酸第一鉄を除き、沈殿物をなくし、色彩の鮮やかさを強調したインクです。 ペン先からの流れも良いのですが、染料に頼ったインクですから、日光、湿気、水によって褪色し、記録保存用としては不向きです。
  • 色インク(赤・黒、等) このインクはB.Bインク、コバルトインクの酸性と異なり、アルカリ性です。 水によって脱染し、日光によって褪色するという欠点もありますが、美しい色彩と自由自在な色数が得られ、速乾性で空気の酸化で沈殿を生じることがないという利点があります。 ※現在、中屋で販売しておりますのは、ブラック、ブルーブラック、カーボンブラックのみとなります。
万年筆の使い方-万年筆の中でインクが固まらないように

上記のようにインクは固まる性質があるため、万年筆(ペン芯)の中でインクが固まってしまい、その結果書けなくなる、ということがおこります。 これを防ぐための何よりのお手入れは、 「毎日万年筆をお使いいただいてインクをペン先にどんどん送り込むこと」 です。 万年筆をしばらく使わずにいて、書けなくなってしまったという場合は、お手入れをしてみて下さい。 詳しい方法は、『よくあるご質問』ページ「1.インクが出ない」のこちらから「万年筆のお手入れ方法」ページへ進んでください。

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