中屋のこだわり

理想の万年筆

百科事典

プラチナ #3776(サン・ナナ・ナナ・ロク) は、『ミスター万年筆』と称された作家、 故梅田晴夫氏と研究グループにより設計された理想の萬年筆です。 名称は、富士山の標高を表わす数字にちなんでつけられました。 まさに、美しい日本文字のための、日本を代表する万年筆の品質を語る名称です。 中屋の万年筆もこのプラチナ#3776をベースに開発しているものがいくつかあります。

梅田晴夫(故人)
1920年 東京生まれ 慶應義塾大学仏文科卒。 著書に『紳士の免許証』、『the 万年筆』、 『万年筆』、『theパイプ』他 小説、戯曲などがある。
梅田晴夫氏と研究グループは、設計・試作を繰り返し、 さらに1日平均30枚の原稿を執筆する作家50人に試用して頂き、 修正を重ね、完成させました。

彼らによると『理想の万年筆』とは、

設計思想1:軸は太くなければならない

直径13ミリの太軸。キャップを外して軸にはめた使用時の全長160ミリ弱。 ペン先の長さ22ミリ前後。重心点はやや後方の56~57%のところにおきました。 万年筆の黄金律がここにあります。

設計思想2:ペン先は大きくなければならない

ヘビーライター向きに、耐久力の高い大型14金ペンを採用。 ペンポイントは超極細・極細・細・細軟・中・太・極太・超極太からミュージックまでの9種。 まさに作家好みの万年筆です。

設計思想3:愛蔵に耐えなければならない

一本一本がすべて手作り。工芸品とよぶにふさわしい飽きのこないデザイン。 愛蔵に応える格調高い万年筆です。

設計思想4:手にフィットしなければならない

手にしっくりなじむよう------- 日本の万年筆史上初めて、軸全体にすべり止めの深いギャザーを入れました。 このギャザーが軸を握った場合の手の熱を外へ逃がすラジエーターの役目を果たし、 軸内部の空気の膨張を防ぎインクの流出を一定に保ちます。 手ざわりの独特の味わいがあるギャザード・ホルダーの万年筆です。