価格: 1,320円
インクの消費量の50%を占めるブルーブラックインクは、日光や湿気によって褪色しないので、永久保存の記録に最適とその優秀性はインクの中で最高のものです。また固まると水では落ちない(耐水性がある)という性質もあります。このインクの起源は2世紀にまで遡り、広く普及したのは12世紀。当初は木の実や樹液を原料に作っていて、16~17世紀にはカビ防止剤としてワインやビールにも入れられていました。現在のインクは19世紀に完成しました。ブルーブラックインクはブルーとブラックのインクを混ぜたインクではなく、第一鉄イオンが酸化して第二鉄イオンになり、黒色沈殿を生じる酸化作用を利用しており、これに染料や硫酸を加えて書きやすくしています。カーボンや顔料を使用している他の色のインクとは色定着の仕組みが異なるのです。文字の耐年性はこのブルーブラックの成分に起因しています。扱う上では、ビン入りの場合は蓋を解放して置いたり、古くなったりすると酸化してタンニン鉄化合物の沈殿が生じることに注意してください。スペアインクの場合も固まると水に溶けない性質があることから、定期的(3~4ヶ月に1回)に、クリーニング(水洗い)を行ってご使用下さい。インクボトルからインクを注入して使用する場合はコンバーターが必要となります。
カートに入れる