2023.01.11
新作万年筆【紬(つむぎ)シリーズ】をご紹介させていただきます。
【紬(つむぎ)シリーズ】は、2021年秋にご案内をさせていただきましたアトリエシムラ様での機織り体験から、
スタッフが絹織物の染めや織のきめ細かさに感銘を受け、その想いを軸に込めて製作を致しました。
【紬(つむぎ)シリーズ】は、中屋万年筆を代表する溜塗り4種類を色ごとに名称を変えてご案内させていただいています。
日本の伝統的な文様や織物の技法に敬意を表し、黒溜を「絣(かすり)」、赤溜を「花菱(はなびし)」、
碧溜を「網目(あみめ)」、鴇溜を「麻の葉(あさのは)」と名付けました。
製作できる軸のサイズは、「ポータブル」と「ピッコロ」の2種類のみで、クリップなしの販売となります。
詳しいシリーズ一覧はこちらをご覧ください。
また、アトリエシムラ様製作モデルの絹織物で製作した万年筆入れはこちらでご紹介しております。
志村ふくみ様、アトリエシムラ様、中屋スタッフの体験についてはこちらをご覧ください。
*【紬(つむぎ)】についてご紹介させていただきます。
紬(つむぎ)は、紬糸で織られた絹織物の一種です。
通常の絹糸は繭の繊維を引き出して作られていますが、生糸を引き出せない品質のくず繭を綿状にしてから
糸を紡ぎだしたものが紬糸といわれるものです。
紬糸は手で撚りをかけるため糸の太さが均一ではなく、少しでこぼこした独特の風合いと
光沢をもつすばらしい織物です。
日本各地には特徴の異なる紬の産地がありますが、中でも有名な大島紬は、イランのペルシア絨毯、
フランスのゴブラン織と並んで世界三大織物のひとつと言われています。