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中屋のこだわり

金継ぎのご紹介

百科事典

金継ぎ(きんつぎ)は、日本で古来お椀などの陶磁器が割れてしまったり、欠けてしまったりした場合に漆によって貼り合わせるなどをして繕っていた修復の方法です。
当時高価だった陶磁器を接着剤として漆でつないで再利用していましたが、ありのままを受け入れる茶道の精神と、それを逆にアートとして楽しむ風潮にもなり、この日本独特の文化に現在ではサステナビリティーの世界の潮流も相まって注目を増しています。

私達中屋では、万年筆がずっとお客様に寄り添っているからこそ起こる、
色々なアクシデントで修理やペン先の再調整のご依頼を頂きます。
お客様との再会と、その万年筆の状態を確認できる喜びと共に、軸の小さな箇所に損傷を拝見します。
その際、中屋では今迄お客様に単に損傷部分を塗り込んで修復をするのではなく、お話しをして漆万年筆版の金継ぎの提案をさせて頂きご好評を頂いております。 今般、この金継ぎのコーナーを新設し、皆様にも今迄の事例についてご紹介させて頂くことと致しました。
新規ご注文時に金継ぎを施すことも勿論、既に皆様がお持ちの中屋の万年筆に新たに施すことも承っております。

金継ぎの施工例

シガーモデル・ピッコロの場合

①留め具

銅板を糸鋸など小さな工具で切り、鎹(かすがい)の様な形に
作り込んだこの留め具を埋め込んで漆で固めます。

②継ぎ目
お茶碗の割れ目・裂け目を継いだ部分です。消粉を使用します。

③欠け埋め

欠けてしまった部分を埋めます。丸粉を使用します。

④継ぎ目
一本ではなく複数の場合ですと、消粉を使用します。